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街の明るさは何ルクス

撮影機材の選び方と街の明るさ

探偵がビデオなどの撮影用機材を選ぶときに必要な知識として

ビデオなどを購入するときに「最低被写体照度 ○○ルクス」という項目を見る事があると思います。しかし、どのような撮影場所が何ルクスが、わかっていなければピント外れ(能力不足や過剰機能)の機材を購入することにもなりかねません。

場所と条件による明るさ

探偵が浮気調査や素行調査などのケースで、対象者が移動すると思われる場所(昼間を除くと、東京近郊の場合だと、殆どの場合は暗くても夜の住宅街程度の明るさの範囲です)、但し、田舎や地方では月明りしかないような場所なども考慮しなければなりません。

<場面による明るさの目安>

  • 夜のアーケード街(約150~200ルクス)
  • 道路の街灯の下(約30~150ルクス)
  • 少し広い道路-街灯あり(約7~15ルクス)
  • 住宅街の道路-街灯あり(1~5ルクス)
  • 満月の明るさ(約0.2ルクス)

昼間は、余程チープな製品でない限り、どんなビデオでも撮影できますが、日が沈み暗くなってきたときに撮影できるかという事です。

だからといって、探偵が調査に行くときに、どんな場面にでも対応できるように、多くの機材を持って行くという事は、まずありません。尾行という動きのある現場対応と一瞬のチャンスを撮影するには、機動力を生かすために出来る限り装備は「軽く小型で扱いやすい撮影機材」を必要最低限の数(なお、予備は必要)を持って行くことが殆どです。

つまり、夜の住宅街の明るさ(1~5ルクス-平均で3ルクス前後)をカバーできるビデオなら、殆どの場面に対応できるという事です。

カタログの見方

ビデオやカメラの説明書に最低撮影照度と記載されているところがあります。この最低被写体照度の基準はビデオの場合は通常の明るさなら1/60秒のシャッター速度ですが、オートスローシャツター(シャッター速度1/30秒)の数値が基準です。この速度より遅いと被写体ぶれが起こりやすくなります。

気をつけていただきたいのは、特にキヤノン製の場合にはローライトモード(1/2秒)での数値で0.1ルクスとか0.4ルクスなどという表示がありますが、1/2秒のシャッター速度では動いている被写体を撮影する場合には「被写体ぶれ」が発生しますので調査で使用する製品としては参考になりません。注意して下さい。

また、ズームをするとレンズの明るさが暗くなりますから、少し離れた場所を撮影しようとすると最低撮影照度が3ルクス程度では暗いと感じる事が多くなりますから、最低でも1ルクスは必要で、ズームした場合でもレンズが暗くならないタイプを求める必要があります。

実際に、ビデオで1/2秒のシャッター速度で撮影するなら、ビデオよりもカメラで撮影した方が遥かに鮮明で明るく撮影できます。

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