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画質を決める4つの要素
カメラやビデオはレンズを通して光を取り込み、その光を映像素子(センサー)に当て、光を電気信号に変換して写真などの映像にしています。そして「ISO感度」とは、その取り込んだ光を電気信号に変換する際に、光の量をどれだけ増幅するかという事です。
もともとフィルム用に策定された規格で、基準はISO100で、200、400、800 、1600、3200、6400、12800、25600と数値が大きくなっていくにつれて、光を取り込んだ以上に明るく撮影することができます。(数値が大きくなっていくと-例.800は400の倍明るくしている)
フィルム時代には「ISO400」で高感度フィルム、「ISO1600」もあれば超高感度と言われていました。記憶では確か「ISO3200」のものもありました。
しかし、技術の進歩は凄いもので、本格的にデジタルの時代になって約10年少々で(2015年末)では高級デジタル一眼レフの中には超高感度の「ISO400000相当」のソニーデジタル一眼レフ「α7S」などの製品も販売されています。
探偵の調査でも、フィルムカメラの時代やデジタルカメラの性能がまだ悪い時代には、夜間などの暗い場面の撮影をするのに、暗視スコープや赤外線カメラなどが持てはやされた事もありましたが、今では当時の1/50位まで出番も激減して、殆ど防湿庫にいれたままの状態になってしまってます。実際、暗視スコープなどは東京の通勤圏(一都三県)なら殆ど出番はありません。
但し、ノイズに関しては技術の進歩により、対策が進み、さらに高感度な製品が出てくると考えられます。
実際に調査の現場で使用する撮影用のカメラなどを選ぶときには、小型でレンズが明るく高感度な物を選択します。
<夜間の撮影を考えた場合>
ISO感度12800以上(マルチショットなどの重ねどりでの数値は除く)でレンズはズームをした時でF2.8以上あれば、夜間でも、殆どの調査場面に対応できます。但し本音でいえば、感度は25600は欲しいのも事実で、さらにレンズが明るければ(F1.8とかF2.0なら)と思う事もあります。
実際に、デジカメの普及機のF3.5前後でISOが3200程度でしたら、夜間でも繁華街や駅中・明るい建物の中などの比較的明るい場面なら、使用しても大きな破たんはありませんが、より光の少ない住宅地などでは、静止したものならシャッター速度を落として撮影できますが、動いている対象には感度がやや足りません。(ISO6400~12800は欲しい)
また、いくら感度が高くてもデジタル一眼レフのように大きくなると、車での使用ならOKというように限られた場面での出番となってしまい、徒歩やバイクでの尾行時の使用は躊躇われます。撮影用機材はある意味「小は大を兼ねる」という事が実情です。